完全食 :必要な栄養が、必要なだけとれる
私は、食べることが好きです。
カレーも好きですし、ラーメンも良いです。チーズケーキなんかも最高です。
そのため、自分が一人暮らしでバランスの良い食生活が送れる人間であるとは、毛ほども思っていません。
常に気をつけておかないとすぐに自堕落になり、おやつばっかり食べてしまうでしょう。
そんな私が出会ったのが、完全食です。
これを食べておけば、栄養価的に完全な食生活が送れる…。
と言うものです。
完全食をフォローし続けること数年。
いつの間にか、日本で発売される完全食の種類は、大きく増えていました。
私は、気分に合わせて食べ分けてきましたが、さすがに種類が増えすぎたので、目的を整理してまとめておこうと思いました。
目的別の完全食の使い分け
独断と偏見で、完全食の使い分けを考えました。
- 食事の時短が目的なら→「COMP」
- 非常食として確保しておく→「COMP」
- できるだけ安く完全食を食べる→「All in Pasta」
- ダイエットも考慮した完全食がいい→「BasePasta」
個別の完全食についての所感
COMP

自分が知る限り、日本で最初に「完全食」という概念を提唱した食品です。
もともとは「Perfect Food Japan」なるサイトで、「自分で作る完全食のレシピ」という観点でやっておられた物が、事業化したものと記憶しています。
自分も作って食べており、自作の完全食の方がコスパは良いのですが、「COMP」になって非常に食べやすくなり、最近は栄養価的にも「COMP」の改善が目覚ましいので、
現在ではもっぱら「COMP」を買っているという経緯があります。
さて、「COMP」は、粉を水に溶かしてミルクのようにして飲むタイプの完全食です。
最初期にでた完全食にして、一番の敷居の高い完全食でもありますが、
その理由は、やはり咀嚼を必要としないこの食べ方にあるとは思います。
味は、豆乳を少し粉っぽくしたイメージです。
食事時間は最速で、忙しいので食事時間を短くしたい、と言う人は「COMP」一択であると思います。
最近は、グミタイプやドリンクタイプも発売されていますが、私はコスパも重視するので粉タイプ一筋を貫いています。
点数(最大5) | 備考 | |
初心者向け度 | 1 ☆ | 均一な味がずっと続く、 また、咀嚼が無いので初心者には辛いかも |
食事時短度 | 5 ☆☆☆☆☆ | 粉を溶かして飲むだけで、非常に手軽 |
コスパ | 2 ☆☆ | 一食600円程度 (4000kcalバッグ2つの場合) |
BasePasta

COMPが発売されてしばらくしてから、BaseFood様より発表された商品です。
系列としては、DeNA系統の会社となり、発表されたときは「ついに一般企業が参入してきたか…」と感じました。
当時は、完全食と言えば「COMP」(若しくは、アメリカのソイレント)という状況でしたので、咀嚼が出来る完全食が出たという意味でも、歓迎の声と共に迎えられたように記憶しています。
BasePastaはPastaをゆでる時間(2分)が必要なので、調理には「COMP」よりも時間が少々掛かりますが、通常の夕食を作るのと比べれば、遥かに短時間でこなせると言えます。
触感は非常にしっかりとしていて、麺も太いので、かなりしっかり噛む必要があります。
しかし私は、噛む機会が減ってしまった現代人の一人として、好意的に見ています。
また、もう一つの特徴として現代人の行動を考えて糖質は控えめの完全食となっています。
そのため、ダイエットにもおススメです。
問題は味の方で、非常に強いクセを持ちます。
例えるなら、そうめんに対する蕎麦のクセの強さを、5倍したくらいの強さです。
このクセの強さと、非常に噛み応えのある強い食感のせいで、脱落者が出てしまっているように思えてなりません。
私は全く気になりませんが。
パスタなので、ソースをつけて食べることになるので、ソース代がかかります。
ただし、自分おススメの食べ方は、ソースがほぼ不要で時短にも良いので、試してみて下さい。
さて、パスタ以外にも、パンやラーメンなど色々な形態に手を出しているのですが、正直パスタ以外はあまりお勧めできません。
完全食は新たな食事の形ですが、無理やり既存の料理に落とし込もうとして無理が出ていると言った印象です。
特にパン(Base Bread)の方は、いくら食べても無くならない感覚に陥るので、時短の意味では少々辛いかと思います。
点数(最大5) | 備考 | |
初心者向け度 | 3 ☆☆☆ | パスタを食べるだけと言いつつ、味にクセがある。 嫌いな人は受け付けないだろう |
食事時短度 | 3 ☆☆☆ | 2分のゆで時間と、ソースの準備が必要。 |
コスパ | 3 ☆☆☆ | 一食:約500円程度 (4食セット[1560円/4]+ソース[100円]) |
へりおの「BasePasta」おススメの調理法
どちらも、手軽で美味しいので、好きな方を試してみてね。
- 茹で上がったパスタに、麺つゆを薄めずにかけ、蕎麦のように食す。
気が向いたら、ミョウガ、ゴマ、ショウガなどで味を変えられる。 - パスタをソーセージ2本と一緒にゆでて、味をつける。
そのままソーセージと一緒に皿に盛り付け、
その上からオリーブオイルをかけ、少量の塩で味付け。
All in Pasta
遂に、食品界の大御所である「日清」が、完全食界隈に参入してきました。
完全食の文化も、いよいよ成熟期に入ってきたかと感じます。
2019年3月発売、と言うことで、一番の後発(2019/6/1現在)となります。
こちらもパスタと言う形態で売ってきているので、「Base Pasta」と被るじゃないか、と思いきや、「BasePasta」の味のクセの強さと言う弱点に手を打ってきた製品となっています。

上図のとおり、どうしても味のクセが強くなってしまう完全食の成分を麺の中央に寄せて、外側を普通のパスタでコーティングすることで、通常のパスタとおなじような味を楽しめるようにするというコンセプトです。
発想は素晴らしいので、大いに期待して食べてみました。
(もぐもぐ…)
なのですが、「パスタと思って食べると、期待値が高すぎて大やけど」です。
詳細ですが、
まず、「BasePasta」と比べ、クセの問題はだいぶ軽減されています。
しかし、残念ながら、隠しきれていません。完全食の成分が場所によって偏っているせいで、食べているうちに味のクセが、「強いタイミング」と「弱いタイミング」が生じることがあり、気になることがあります。
また、麺として見た場合に、ブチブチとすぐちぎれて、麺と呼ぶよりは粒上の物を食べているような気分です。また食感もゆでたパスタと言うより、ふやかした感じの食感となっており、コシが感じられません。
しかし、パスタとして見るのであるから、「パスタではない」という評価になるのであって、
完全食の一種として見ると、評価は一変します。
私の「All in Pasta」を
「色々な味付けができる固形完全食」として、大いに評価します。
固形完全食の対抗馬、「BasePasta」は、麺自体のクセが強すぎるせいで、調理方法が「BasePasta」のクセを活かす方向にもっていかざるを得ませんでした。
しかし、「All in Pasta」は、麺自体のクセはだいぶ抑えられているので、味を変えたいときに比較的柔軟に対応できます。
因みにコスパは
一食:450円
と言ったところです。大企業の力でしょうか。
(5食セットパスタ+ソース(100円)を仮定)
点数(最大5) | 備考 | |
初心者向け度 | 3 ☆☆☆ | 味に癖はあるが、「BasePasta」よりはだいぶ抑えられている。 ただ、食感はいただけない。 |
食事時短度 | 2 ☆☆ | 4分のゆで時間と、ソースの準備が必要。 また、ゆでた後に油をかけるひと手間がある。 |
コスパ | 4 ☆☆☆☆ | 一食:約450円 (4食セット[1750円/5]+ソース[100円]) |
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