予測できないけど、予測が必要
この頃の経済は読めないと思いませんか。
正直、酷いと思います。
トランプ大統領は毎日コロコロ言うことが変わるし、中国は言わずもがな。
韓国は経済よりも北朝鮮のほうが大事のようですし、北朝鮮は忘れられないように時々ミサイルを打って存在をアピールしています。
あ、EUもイギリスがブレグジットでまだ揉めてますね。個人的には早く頭下げて残留すれば良いと思います。
世界がこんなカオスになるなんて、数年前は思っても見ませんでした。
正直この環境で経済予測をするのは難易度が高いですが、予測はしないといけません、
それが我々、投資家の宿命というやつです。
ありえない方向から考えてみる
さて、まずは長期で考えてみます。
これは結構直感でなんとかなる・・・というか、直感しか役に立たないと思います。
10年後の経済状態が分かる指標なんてものがあれば、世界の投資家で損をするものはほぼ居なくなるでしょう。
議題はリセッション。
つまり経済恐慌が起こるかどうかです。
まずは、起こるとして考えてみましょう。
米中戦争、円高懸念、オリンピックのアノマリー・・・
要因はいくつも挙げられますが、本当にくるかどうかは断言できない。
…と言ったたところでしょうか。
では、逆を考えてみましょう。
このカオスな世界情勢において、
平和裏に全ての問題が片付いて、戦争なしに貧富の格差の拡大が止まり、
資本主義に変わる新たな社会体制が構築され、経済が減速しない方法を人類は発見する・・・。
どうですかね、有り得そうですかね。
現段階ではちょっとありえない気がしますね。バッサリと切り捨ててもいいレベルです。
よって、双方の実現性を比較する限り、
現段階では、景気減速期が遠からず訪れるであろう前提で準備を進めなければ、いけないと言えます。
バルチック海運指数を見る
今度は短期的に見てみましょう。
バルチック海運指数をご存知でしょうか?
1985年を基準とした、世界全体の船の運賃を示したものです。
これが大きいほど、交易が活発・・・つまり景気が良いと考えられます。
さて、直近のバルチック海運指数はどうなっているか見てみましょう。
スケールは5年で取っているので、中期程度の視点ですね。

あれ?悪くないですね。
というよりも、かつて無いほど景気が良いということになるではありませんか。
しかし、私の考えではこれはそのまま受け取っては危険です。
こんなに景気が良い実感はありません。
米中が関税合戦をしているので、「消費税増税前の駆け込み需要」ならぬ「駆け込み輸入」が発生しているのだと思われます。
もしこの考えが正しければ、今は需要の先取りをしているにすぎず、遠からずその反動を受けることになるでしょう。
つまり現状ではなんとも言えませんが、
米中の関税合戦のネタ切れが起こって一息ついたとき、大きな動きに繋がる可能性があります。
注意して見ていきたいですね。
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