5回、なくした男。(財布を)
私の財布はよく散歩に出かけます。
あるときは空港で、あるときは道ばたで、あるときは職場で。
なぜか、私の鞄やポケットの居心地が悪いのか、気がつくと勝手に散歩に行ってしまうのです。
私はその度ごとに財布を見つけてきました。
あるときは警察に
あるときは警備室に
あるときは付近のお店に。
そしてその全てで、財布は無傷のまま戻ってきたのです。
ロサンゼルス空港で落としたときは、帰ってくるとは思いませんでした。
(改めて考えると、危ないなぁ)
財布に「Tile」を導入した男
さて、私は自分がウッカリさんであることを受け入れています。
受け入れてはいますが、財布をなくすウッカリはあってはならないウッカリです。
これまでは親切な人に助けられてきましたが、次もそうであるという保証はありません。
自分はウッカリする生き物であるという事実はそのままに、何か対策を打たねばなりません。
そういうわけで、昨年、私は「Tile」と言う紛失防止タグを導入しました。
これはどういうモノかというと、
- スマホから、「Tile」のアラームを鳴らせる
- 「Tile」からスマホを鳴らせる。
- 「Tile」とスマホが通信できなくなった最後の位置を地図上に表示してくれる。
- 電池交換可能で、1年以上何もしなくても良い
- 周囲の別の人が持つ「Tile」と通信でき、通信できる限りで最新の位置情報が見られる。
- さらに有料会員になれば、通信ができなくなった時点で、両者がアラートを出す。
と言うモノです。
私は有料会員(月額制)にはなりませんでしたが、これがあれば財布が生還する可能性は飛躍的に向上します。
と言うわけで、昨年からこの「Tile」と暮らしてきたわけです。
「Tile」との暮らし
わたしは、この「Tile」を小銭入れの中に入れて生活していたのですが、
正直ちょっと邪魔でした。
さすがにある程度小さいタグではあるといえど、小銭入れに常時入れておくには大きかったようです。
とは言え、実はこのTile、役に立ってしまったんですよ。
仕事が終わって家に帰ると財布がないので、スマホからアラームモードにして、今日行った場所を一回りして来ました。
このモードにすると、スマホとTileが通信できるようになったときに、両者がアラームを鳴らします。
さらに通信電波の強弱から、近くにあるのか遠くにあるのか教えてくれます。
つまり、この状態で今日行った場所を雑に走り回れば良いのです。
結局、全く覚えはありませんが、財布は職場の机の中に投げ込んでいました。
こうして、私のウッカリとTileの有用性は、改めて証明されてしまったわけです。
「Tile」との別れ
さて、あると安心な「Tile」ですが、私が買ったモデルは電池交換式のモデルです。
1年ごとに電池を交換することで、経済的にTileを運用し続けられる素晴らしいモデルです。
そしてついに電池が切れる日がやってきてしまいました。
しかし「Tile」は電池を交換することができるので、安心して使い続けられます。
と言うわけで、近くのホームセンターで「CR1632」のボタン電池を購入してきたのです。
さて、何もせずこの電池を持って、家に帰れば良かったのです。
外食に行こうとしなければ良かったのです。
Tileと電池をポケットに入れるのでは無く、ちゃんと鞄にしまっていれば良かったのです。
家に帰り着いた時、スーツのポケットは空でした。
ええ、おそらくスリではありません。
外食時にスーツを折りたたんだ時に、ポケットから滑り落ちてしまったのでしょう。
「Tile」が。
と言うわけで、電池は買ったものの「Tile」を無くすという大失態を犯してしまいました。
金銭的な被害は電池だけですが、悲しみは底深いモノがあります。
あと、自分への不信感とか。
自分を信じない私は「Tile Slim」を買うことにした。
もう私は自分を信じることが出来ませんでした。
信じることが出来るのは、スマホと「Tile」しかありません。
と言うわけで「Tile slim」を買うことにしたのです。
「Tile Slim」は、基本的な機能は「Tile」と同じですが、「カード型で財布に収めやすい」という特徴があります。
そして、なにより「電池が3年持つ」のです。
3倍ですよ、3倍。
やはりこういった、メンテナンス作業を自分に任せてはいけません。
電池を交換するために取り出す手間が無くなれば、その分ミスも減るというモノです。
後実際のところ、電池交換式のモデルと思ったほど費用としては変わらないと言うのも理由の一つです。
「電池交換式 Tile」は2000円で、1年ごとに400円くらいの電池を交換します。つまり3年で3000円です。
「Tile slim」では、3500円で3年間持ちます。
つまり、3年目の段階で500円しか差がつきません。
もちろん、これ以降も電池交換を続けていれば値段に差がついてきますが、おそらくその頃には、新しいモデルが出ているので、私は我慢できずにそちらを買ってしまう気がします。
というわけで、これからは「Tile silm」に私の財布を守ってもらおうと思います。
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