はじめに
私の目標は、30代のうちに経済的な自由を手に入れることなのですが、そのためには自分の資産の目標値を多面的に見つめることが必要となってきます。
今回、自分の給料が、自分という資産を運用した結果と考えると面白いのでは無いかと思いました。
日本人の平均的な収入
今回は、「マイナビ転職」様に年齢別のモデル年収がありましたので、こちらを参考にさせて頂きます。

5年ごとに区切って、年収を記載すると、下記のようになりました。
年齢 | モデル年収 |
20歳 | 369万円 |
25歳 | 409万円 |
30歳 | 508万円 |
35歳 | 585万円 |
40歳 | 641万円 |
45歳 | 699万円 |
50歳 | 764万円 |
モデル年収高すぎませんかねぇ・・・。羨ましいことです。
人的資本を考える
さて、とりあえず投資効率を年率5%と仮定して、人的資本を出していきます。
ただ、年齢が上がるほど価値が高まるという、ありえない結果が導き出されることは目に見えていますが…。
年齢 | モデル年収 | 人的資本 |
20歳 | 369万円 | 7380万円 |
25歳 | 409万円 | 8180万円 |
30歳 | 508万円 | 1億0160万円 |
35歳 | 585万円 | 1億1700万円 |
40歳 | 641万円 | 1億2820万円 |
45歳 | 699万円 | 1億3980万円 |
50歳 | 764万円 | 1億5280万円 |
うーむ、ある見方において、一人の人間の価値が金額換算されました。
思ったより、人的資本は額が大きいですね。これだけの金額を資産として持っていたら働かなくて済むということとイコールなのですが、なかなか難しい額です。
今度は見方を変えて見ましょう。
人的資本は年齢を経る毎に増えていきますが、この増加率と投資の増加率を比較してみましょう。
初期条件は20歳基準の7380万円、投資は平均5%利益と考えます。
年齢 | 人的資本 (モデル年収ベース) | 投資資本 (年効率 5%) |
20歳 | 7380万円 | 7380万円 |
25歳 | 8180万円 | 9418万円 |
30歳 | 1億0160万円 | 1億2021万円 |
35歳 | 1億1700万円 | 1億5342万円 |
40歳 | 1億2820万円 | 1億9581万円 |
45歳 | 1億3980万円 | 2億4991万円 |
50歳 | 1億5280万円 | 3億1895万円 |
人的資本の上昇率よりも投資の効率のほうが、若干増え幅が大きいようです。
ここまで書いて思いましたが、この比較はピケティ先生が証明された「投資による資本による資本の増え幅は、労働の資本増加を必ず上回る」ことの示唆になっていますね。
結果のまとめ
上記の結果からは、下記のことがわかります。
- 人的資本は、非常に大きい額であるので、働かないことは1億円近くの投資機会の損失と同義である
- 投資は、労働よりも高い期待リターンをもたらすので、投資をしないことは機会損失である。
- 長期間の投資により、人的資本を大きく上回る資産を築くことができる
- セミリタイアには、長期間の投資が必要
セミリタイアの難しさが突きつけられた感じです。夢も希望もないのか…。
とは言っても、老後のことを考えると、資産形成は絶対に必要であることは目に見えています。
また、個人的な見解ですが、私達の老後において、日本は絶望的な格差社会になっていると思っています。これは自分の子孫の社会的な階層がここ数十年で決まってくるということです。
その時、「持つもの」の側で居るためこれからも資産形成は続けていこうと思います。
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