注意:この記事は更新されたものがあります
追記:2019/6/2
2019年5月に、トラリピのシステム改修があり、本記事の内容は古くなりました。
更新版の記事を書きましたので、下記よりご覧ください。
なお、本記事は削除も考えましたが、とりあえず参考になることもあると考え、残しておくこととします。
トラリピの口座状況について
自分の感覚ではトラリピで資産運用している方の結構な方が、トラリピの口座状況を「何となく」の理解で運用しているように思えています。
通常時はそれでも問題ないのですが、問題は相場が急変したときです。
トラリピのみならず、FXで一番気を付けなければいけないのはロスカットです。これが発生すると、そのFXの口座に入れている資産がほぼ無くなります。
ロスカットを防ぐには、リスクに対して十分な資産を口座に入れておくしかありません。
十分な口座状況の理解は、そのロスカットを防ぐ唯一にして最大の手段となります。
実は、口座情報の説明は、トラリピの公式サイトに説明があるのですが、ピンとこない人もいると思いますので、本記事は分かりやすさに主眼を置いて説明します。
もっと正確に理解したい場合は、下記トラリピのサイトからご確認ください。
維持率

「あなたの資産(トラリピ口座)」と、「現在、注文に必要な金額」との比率です。
方針 | 大きければ良い |
計算式 | 「時価残高 ÷ 証拠金必要額(内ポジション分) × 100」 |
維持率は最重要項目です。
これをどこまで高く保つかがロスカットを避けるカギです。
画像では達成できていませんが、最低でも常時500%以上にしておきたいところです。
相場の急変で時価残高が下がると、維持率も下がります。
この時、この値が一瞬でも100%を割ると、ロスカットが発動するので、常にそれを回避できるような資金を入れておきましょう。
なお、2019/1/3には、私の口座の維持率は一瞬で「400%→250%」まで落ちました。(最大瞬間ではもっと下がっていたかも)
くれぐれも余裕を持った運用を心がけてください。
実質レバレッジ

トラリピに預けた金額に対して、何倍相当のポジションを保有しているかということです。
方針 | 大きければ良い(但し、小さい方が安全) |
計算式 (全て同じです) | 「 取引総代金 ÷ 時価残高 」 「(25×東京15時ロスカット)÷時価残高」 「2500÷維持率」 |
本記事で使用している例ですと、「レバレッジ」5.78倍ですので、
「時価残高:698万円」に対して5.78倍の、「ポジション量:4034万円」を、レバレッジをかけて所有しているということになります。
これは維持率の逆数となりますので、
極論、維持率を見れていればそこまで気にする必要は無いです。
資産をどれだけ効率よく運用できたか、を示す数値になります。
大きければ同じ資産でより効率よく資産運用が出来ているということです。
トラリピは基本的に放置なので、これを上げることを良しとするよりも、
これを下げて安全な運用とした方が良いと思います。
基本的に相場が荒れると「所有ポジション」が増えるために、この値も上がる傾向にあります。
現金残高

トラリピ口座に入れている、金額です。
トラリピの利益は、ここに入金されていきます。
方針 | 大きければ良い |
計算式 | 計算式はありません |
現金残高は口座に入金されている金額です。トラリピがうまく動く状況では「口座反映前損益」がどんどん入金されていくので、一方的に増えていきます。
但し、もしトラリピ口座から出金を行う場合は、後述の「時価残高」を基準に考えた方が良いでしょう。
口座反映前損益

トラリピが儲けたお金で、まだ入金されていない分です。
額としては、およそ2~3日前までの儲けとなります。(土日は除く)
方針 | 大きければ良い |
計算式 | 計算式はありません |
ここの額を見ながらニヤニヤされている方も多いと思います。
お金が働いてくれた結果です。もっともっとおおきくなぁれ!
ちなみに、入金は1日ごとに計算されるようで、一度にこの金額がどこかで入金されてくるわけではありません。また、通貨ペアによっても入金日数は異なります。
評価損益

現在のポジション(外貨)を全て日本円に直した場合の増減です。
方針 | – (損が大きすぎるのは問題だが、トラリピを運用する限り発生するもの) |
計算式 | 計算式はありません |
ポジションを日本円換算したときの損益ですが、
基本的に、プラスになったポジションは決済されて「口座反映前損益」になるため、いつもマイナスです。
ポジション(外貨)は買った時には基本的にマイナス(スプレッドの影響)のため、値動きでプラスになった時が儲けとなります。
つまり、「評価損益」が儲けの源泉とも言えます。
但し、相場の急変でこれが異常に大きくなると、時価残高の減少からロスカットを招きます。
時価残高

現在のポジション(外貨)を全て日本円に直して、残高とあわせて計算したものです。
今、トラリピのポジションをすべて決済して出金した際の金額目安となります。
方針 | 大きければ良い |
計算式 | 「現金残高 + 口座反映前損益 + 評価損益」 |
最重要項目である「維持率」を変動させる原因です。
「東京15時ロスカット」に対して、これを十分に取っている必要があります。
東京15時ロスカット

時価残高が、この金額を下回ると、日本時間15時にロスカットされます。
方針 | – |
計算式 | 「保有ポジションの証拠金の合計額」 |
この金額よりもはるかに多くの金額を入金しておく必要があります。
ロスカットには注意しましょう。
自動ロスカット

時価残高が、「東京15時ロスカット」を超え、この金額を下回ると、即時ロスカットされます。
方針 | – |
計算式 | 「東京15時ロスカット×0.8」 |
もはや、気にする必要はありません。
東京15時ロスカットを割っている状況があれば、そこから巻き返すことはほぼ不可能です。
リスクを取りすぎないこと、これが大事です。
証拠金必要額

設定したトラリピにどれだけ金額がかかっているかです。
方針 | – |
計算式 | 「証拠金必要額(内指値分) + 証拠金必要額(内ポジション分)」 |
トラリピは外貨を買うシステムなので、例えば「100円で1ドル売ってほしい」場合には、100円が証拠金として預けておく必要があります。(正確にはレバレッジがかかるので、15分の1の7円が必要となります)
また、所有ポジションの評価損益も含まれます。
つまりこれが時価残高を超えることはありませんし、超えるような事になったらそのときはロスカットが発動するでしょう。
※両建ての場合の必要証拠金額は買建玉分と売建玉分の合計ではなく、差分(ネット方式)となります。
余剰残高

現在の余裕の金額です。
方針 | 大きければ良い |
計算式 | 「時価残高 - 証拠金必要額」 |
ロスカット対策としていつも大目に持っていたいものです。
時価残高が減ると、当然ながらつられて減ります。
出金予約

出金手続きをした場合の金額です。
方針 | – |
計算式 | 計算式はありません |
お金が足りなくなりましたか?
トラリピから出金をすると銀行への振込完了に2~3日かかります。
その際どのくらい、出金する予定かこれで分かる仕組みになっています。
当日スワップ

当日に付与されたスワップ額です。マイナスのこともあります。
方針 | – |
計算式 | 本日付与されたスワップ額(残高に反映済み) |
外貨を買うと通貨ペアの金利差によって、スワップをもらえたり、逆に払わなければならなくなったりします。
当日、どの程度のスワップが付与されたのか、分かる仕組みになっています。
スワップの反映は、当日のAM6~7時となります。
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